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                                              ■□■ 【妖世滅佛(佛業雙身武戯)】 ■□■

【慈雨】 第一章 再会

2007年08月31日 21:09

 蓮華が扉を開けると、自分と同じ歳くらいの少年が玄苦の前に座っていた。蓮華の存在などないように、じっと玄苦が手紙を読んでいるのを見ている。
自分と同じくらいの年頃の修行僧がいる、と玄苦から聞いてはいたが、実際に会うのは初めてである。なんとなく好奇心が働いて、じろじろと不躾に見てしまった。
「ごほん」
と玄苦が空咳をする。さっさと茶をだせと催促しているのだ。ちょっとばつの悪い思いをしたが、何食わぬ顔をして少年に茶をだした。少年は頭を少しさげて「有難うございます」と言うと、蓮華の方をみた。その少年の目は真直ぐ蓮華の目を見つめた。歳のわりに大人びた意思の強そうな目をしている。
「 善法。」
玄苦が少年に向かって声をかける。
「 玄苦、しかと承知したと伝えてくれ」
「 承知しました」
「 ところで玄楽どのは、息災かな」
「 はい、今のところは」
それを聞き、ふっ、と玄苦は苦笑いをする。
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【慈雨】  第一章 再会

2007年08月29日 23:13

 仏門宗派を問わず聖地である萬聖巌。そこは黒い岩肌の山である。萬聖巌の周囲には、城壁の如く山が聳え立つが、周囲の山と萬聖巌の間には広い野原が広がり、風吹けば海原のように草がなびく。四方の山々よりひときわ高い萬聖巌は、遠目で見れば宙に浮いているかのようである。山は険しくそそり立ち、気安く人を寄せ付ける風情ではない。その頂にあるのは金色に耀く首座殿堂、大日殿である。大日殿は気高い誇りに支えられた威厳をもって、そこに在る。
 
 蓮華は、萬聖巌の僧侶である玄苦によってここに連れてこられた。玄苦は萬聖巌の殿堂の一つ執戒殿に属していたが、彼は時々下界へ降りては各地を巡り、戒律を犯す僧侶を捕らえるのが勤めであった。蓮華と出逢ったのも、玄苦が下界へ降りていた時である。
蓮華は二親のいない孤児であった。身寄りない身ではあったが、暮らしていた村人たちの農作業の手伝いなどをし、礼に飯を食わせてもらうという生活を過ごしていた。蓮華の生活が成り立っていたのは、村人たちが幼い蓮華に同情したということもあったが、蓮華には特殊な能力が備わっていた。なぜだか理由はわからないが、掌をかざすと病気を治すことができた。
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【慈雨】 序文

2007年08月26日 22:29

白鷺(はくろ) 秋水に下らんとし
孤飛すること霜を墜すが如し
心閑なれば且(しばら)く未だ去らず
独り立つ 沙洲の旁


 幼子の面前に広がる湖に白鷺が一羽舞い降りた。秋清涼たる水辺に、霜が降るかのように舞う。
「たった一羽でここまでたどり着いて、鷺は寂しくないのかしら?」
幼子の一人が言う。
「寂しくはないさ。きっと直ぐに友達がくるよ」
利発そうな少年が、明るく答える。
「ほんとう?友達を待っているの?」
「きっと、そうだよ。」
「ほんとうかな?同じ仲間がいないのは、凄く寂しい」
少女は我が身のことのように、つぶやく。少女は孤独に囚われていた。
「ほんとうだよ。もし、友達がこなくても、僕がいつもここにくる。だから、寂しくない。」
少年は力強く答える。
「言葉がわからなくても、いつも傍にいれば、きっと寂しくないよ。」
雨衣の顔は晴れやかになり、笑顔が満ちた。
「うん。そうだね。きっとそうだね。」
「きっとそうだよ」
二人の幼子の両手は、ぎゅっと硬く握られていた。

はじめに 二次創作【慈雨】について

2007年08月25日 23:01

 これを書こうと思ったきっかけは、なぜ蓮華は悪体を生み出してしまったのかということでした。
この世界は、全て対なるバランスによって成り立っている、と私は考えます。人は心の中に良きことと悪しきことの両方を抱えて活きています。それが当たり前で、その両極の中間でバランスをとりながら生を全うしようとしているものだと考えます。なのに、蓮華は世のための修行とはいえ、なぜ善だけで成り立とうとするのか、と不思議でなりません。

 生を受けて現在に至るまでの過去の記憶の積み重ねと成長し今に至る実態を「私」としてとらえ、成り立っていると思っています。
 佛教について私は全くの門外漢ですが、佛教でいうところの「諸法無我」は、この考えを「我執」と呼び否定しています。
自己としてそこにあるのではなく、つねに一切の力の中に関係的存在として生かされており、縁起の事実を生きぬくことを教えるものである。一切のものには我としてとらえられるものはなく、徹底して自己について深め、目に見えるもの見えないものを含めて一切の縁起によって生かされてある現実を生きることを教えているという。だからこのように共々生かされて生きているという自覚があればこそ、他者への慈悲が生じるのだと。
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不二刀&向日葵で外拍

2007年08月24日 19:08

 ぴ~かん照りの中、行ってきました向日葵で外拍。凄く暑い日が続き、さすがに皆さん暑さにかなわないらしい。ひまわりの周辺には人気がなくて丁度ようございました。おかげで不二刀と向日葵を撮影することが叶いました。
しかし暑かった。陽の光がまぶしいってもんじゃ、ねぇ。目に刺さる。肌に刺さる。飲んだ分だけ汗がでる。
向日葵 13
向日葵 13 posted by (C)しゃ-ねい

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真っ赤に燃えた太陽だった 不二刀外拍

2007年08月11日 22:08

 ひまわりが咲き始めたというので、一汗かきに公園へ行きました。暑かった。本当に暑かった。公園開園前に到着した時点で、目の前に蜃気楼が見えた気がした。

ひまわり
ひまわり posted by (C)しゃ-ねい
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燕趙園外拍アルバム 3(蕭中剣) 

2007年08月03日 20:35

 毎日暑いですね。溶けてしまいそうです。
 燕趙園外拍のアルバムが全部整理終わりました。はぁ~、やれやれです。
 蕭中剣の場合、なんか足りないなぁと思いながら整理してたんですが、今日、蓮の写真がいけてないことに気づきました。がっひょぉ~ん。蓮=蓮華だから、と割り切りすぎたのが原因と思われます。

馬は疾く香りほのかに
馬は疾く香りほのかに posted by (C)しゃ-ねい
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燕趙園 外拍アルバム(蓮華)

2007年08月02日 09:04

 花見客は、ちらほら。写真愛好家の方もちらほら。万博に比べると人口密度は濃くなかったので、気楽でありました。
蓮の花は高さがあり、又手前に咲いている花が少なかったので、一緒に撮影するのはちと難儀でありました。といいながらも、なんだかんだと撮るのであった(笑)。

行者の祈る祈りは
行者の祈る祈りは posted by (C)しゃ-ねい
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山口&燕趙園外拍 アルバム その1

2007年08月01日 22:30

 燕趙園外拍参加の皆さん、今週の出社は体にこたえませんか?
私、堪えてます。かなり、きてます。
早く土曜日になって、24時間寝続けたいくらいです。

といいながらも、とりあえず山口分と燕趙園のアルバムを天空にアップしました。
葉少釵 6
葉少釵 6 posted by (C)しゃ-ねい
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