■ え!できちゃった?! by一夕海棠、刀無極
・ 前回、腹から黒い煙が噴出し、ぶったおれてしまった一夕海棠。
・ 気を失った彼女を通りがかった老婆が助け、自宅で彼女を介抱するわけだ。
・ そして意識を取り戻した一夕海棠に、さらっと告げたわけよ。
・ 「妊娠しているのね。おおよそ二、三ヶ月になるでしょう。」
・ これを聞いた一夕海棠はびっくりぎょ-てん!
・ お腹の子供をおろそうかと考えると、胎児がそれを察して一夕海棠の周囲の草木を枯れさせる始末。
・ これを見た一夕海棠は、恐怖に慄く。
・ こんな禍々しい力を既に持つ子供なんて、将来江湖の禍となるに違いないと。
・ そして絶壁までくると、身を投げ自殺を図る。

・ が、彼女、まだ退場するには早かったようで・・・・・
・ 天下封刀主席刀無極に助けられてしまう。
・ いや、彼の言うところによると、通りがかりに崖の下に倒れていた彼女を見つけたということなのだが、では、彼女はあの高い崖から落ちて怪我しなかったというわけか?
・ いや、普通ならば死んでいる!
・ 恐るべし、一夕海棠。まだ死神の力がきれてないわけだ。
・ それって実は子供の仕業、とかだったら、また違う未来が開けちゃうんだけど。
・ 刀無極に礼を述べて立ち去ろうとした一夕海棠だが、体が弱っているために気絶してしまう。
・ 刀無極は再び彼女を洞窟に連れて行き、寝かしつけた。
・ そして一人お腹に子供がいる身で死に急ぐ一夕海棠の姿を嘆くのであった。

やはり、アナタタチ ヤッチャッテルンデスネ!
まぁ、そうじゃないかとは思いましたけど。って、ことは!あの朝から二、三ヶ月経ってたんだ!
学太主、若いなぁ~(笑)。
もし、太学主が一夕海棠から子供ができたと聞いたら、一体どのような反応をするだろうか?
飛び上がって喜ぶ
べつに興味ない
私としては、彼は子供になんて興味ないように思う。
なんつったって、今の彼は己の覇業が達せられるかの瀬戸際にきている。
太学主としては己の覇業が重要なのであって、他はぶっちゃけど-でもいいんじゃないかなと。
で、太学主は死神に成り代わろうとしているけど、結局アレも一つの権力欲だ。
絶対的な力を得て、全てを操りたいわけだ。
私としては、もう、いい加減、ケリつけて下さいと、霹靂の神様にお願いしたいところなのだが。
■ 嫉妬は裏切りを呼ぶ by幽冥、銀絶、夜麟、丹瑩公主、愛禍女戎
月族の動向。
・ 幽溟の恋女房愛染さんが太学主に愛染さんを奪われちゃったのだが、彼女を取り返すために単身太学主のところへ乗り込んで失敗。
・ で、王が私情に走って無茶しちゃいかんやろ、と銀絶さんにイエロ-カ-ドを渡されて、しゅんとなった幽溟は大人しくすることにした。
・ 代わりに銀絶さんが太学主のところへ愛染さんを取り返しに行く。
・ で、銀絶さんと太学主の一騎打ちが始まるわけだが、両者一歩も譲らずの状態で戦いは白熱する一方。
・ ところがこの隙に何者かが愛染さんを連れ去ってしまう。
・ 愛染さんが連れ去られたことに気付いた銀絶さんは、太学主との戦いを中断し、一旦退く。
ところで幽溟には幼馴染で親が勝手に決めた許婚がいる。名を丹瑩公主というのだが、彼女は幽溟が好きでたまらない。しかし幽溟には既に恋女房がいるのでアウト・オブ・眼中である。彼女の再三再四にわたるアプロ-チと嫉妬心に嫌気が差して、きっぱりはっきり彼女には断りを入れたのだが、愛は盲目状態で気位の高い丹瑩公主は理解しようとしない。
「あなたが私を愛してくれるまで待つわ」
と言ってしまうのだが、無理、無理。
愛染さんと幽溟は死神ゲ-ムで半端無い苦労を重ね、二人の絆は子指の赤い糸どころか注連縄のようにぶっといのだ。幾度も丹瑩公主を拒絶する言葉を繰り返す幽溟。
二人の会話が平行線になった時、銀絶さんが戻ってきた。
早速銀絶さんの話を聞く幽溟。
「 太学主と戦っている間に、火狐夜麟に連れ去られました。」
「 なぜ彼が彼女を連れ去るのだ?」
とその時、部下が一通の手紙を持ってきた。噂の夜麟からの手紙である。
手紙には一言"月神峰"と書かれていた。
早速二人は月神峰へと向かう。
火狐夜麟は幻族出身の仮面を被った男性で、幽溟とは面識が全くないのだが恨みを持っているらしく、ねちねちと幽溟を苛めているキャラ。
「お前の父親が知っている」
と言っていたから、なんらかの関係はあるのだろうが、幻族との因縁(随分昔に月族が滅ぼしたらしい)は今更持ち出されてもな感じで、いまひとつ彼の真意がつかめないでいる。
で、幽溟と銀絶さんが月神峰に到着すると、姿を現しました火狐夜麟が。
「<女冥>嬢を渡せ」と開口一番にいっちゃう幽溟。
そんな幽溟の高飛車な態度に、そんな態度をとっちゃっていいのかなぁと余裕ある発言をする夜麟。
引き続き交渉に突入するわけだが、<女冥>嬢のためなら命だって差し出す覚悟のある幽溟。
そんな彼に対して、一族の王が愛する人のために故郷や民草への責任を放棄するのは如何なもんか、と皮肉を言う夜麟。でも幽溟は<女冥>嬢を諦めることはできない話。
「そうなればよいな!」
と夜麟は叫ぶと、幽溟に向かって赤い風呂敷包みを放り投げた。
幽溟はそれを受け取り包みを開くと・・・・・・

<女冥>嬢の生首があった!
幽溟はショックの余りその場にしゃがみこみ口が聞けない。
銀絶が一打食らわせようとしたが、夜麟は素早く姿を眩ましたのだった。
幽溟と銀絶は城に帰ったのだが、幽溟は自室に籠ったまま食事もとらず、<女冥>嬢の生首にひたすら語りかけるのだった・・・・
で、アレですよ。ま-たまた銀絶さんが教育的指導をするわけですね。
「再び我を失ってどうするのか」と。
まぁ、厳しい人ですが、人の気持ちの解る人だから、こんこんと説得するわけです。
幾度となく試練を乗り越えてきた二人で、試練があるたびに幽溟は必死に彼女のためにがんばってきた。でも、結局彼女は死んでしまって幽溟は活きている。もう、いいじゃないですか、あなたはよくやりましたよ。
今後は私のために、我ら民人のために生きてもらえないでしょうか。幽溟、あなたは月族の王で、我らはあなたに一切のことを頼らねばならぬ。あなたがいつまでもそのような態度をとっていれば、我らの生死に関わる。あなたは月族を滅ぼす気なのか。
とまぁ、こんな感じで教育的指導をしたと思います。
で、まぁ、幽溟もここまで言われて、はっとする。
「すまない。そのような意味はないのだ。」
と素直に謝っちゃうところが、つくづく育ちのいい人だ。

・ 滅境の佛業雙身が復活を果たした一方で、実はもう一人悪役キャラの復活劇が行われていた。
・ その人物は、羅喉という。
・ 彼は、むか-しむかし、そのむかし、月族が天誅下して封じ込めた人物。
・ 首は月族が保管しているが、体はうっかり落として行方がしれない。
・ そんなもの、うっかり落とす者なのか?
・ と突っ込んでしまった人は、けして私一人だけではあるまい。
・ で、羅喉の復活を願う人がいるわけで。
・
クック船長 もとい、幽霊船の大首であった闇影魑首である。
実は、闇影魑首は羅喉の部下だった。
というわけで、羅喉復活のために個人的に色々と動いていたのだが、佛業雙身の復活を知り、彼らの元へやってきて、羅喉復活の手助けを請う。佛業雙身はといえば味方を増やすために佛皇を誘惑しようとしたりするくらいに手駒が少ないものだから、二つ返事で引き受ける。

で、愛禍女戎の出番。
一体いつの間に幽溟と彼の幼馴染で親が勝手に決めた許婚である丹瑩公主の関係を嗅ぎつけたのか。
愛禍女戎は丹瑩公主をタ-ゲットにした。
丹瑩公主、前回幽溟にきっちり振られたのだが、恋敵が死んだと聞き、再び幽溟にアプロ-チしたのだ。懲りない人なんだよね、彼女。で、このアプロ-チにブチっと切れる幽溟。
「まだ言うか、そんなこと!」
幽溟にとって、死んでも妻は愛染さんだけなのよ。だから自分の王妃としてのポジションを死んだ愛染さんに贈るわけなのだが、それがまた釈に障るんだよね、丹瑩公主にしてみたら。だから、つい言ってしまった。
「あなたが愛する人は、私だけよ!」
あ"-・・ダメだっつ-の。そんなこと言えば言うほど、相手はドン引きするだけなのに。
で、再びダメだしをだされ、丹瑩公主の幽溟に添い遂げる夢は、ポッキリ絶たれたわけだが、まだ諦めない丹瑩公主。ホント、シブトイ。
で、この恋心に漬け込んだのが愛禍女戎。
男に簡単に手に入れられると思われちゃ、見くびられちゃダメよ~~とかなんとか言いながら、恋愛成就のHOW TOをアドバイスする。
「どうしたら彼は私を愛してくれるかしら・・」

千滄冷雪に収められている羅喉を開放すればよいとけしかける。
これは流石に拙いと丹瑩公主は思った。
「羅喉と月族は敵同士。羅喉を開放すれば、月族は滅ぼされてしまう」
「月族を滅ぼすことはできないわ。ただ主が代わるだけよ。あなたが主になるの。羅喉を開放して偉大な女王になるのよ。」
おぉっとぉ~。こんなんで説得されちゃうのか!?
と思ってみていたら、ホントに説得されてしまった丹瑩公主。
頭を保管している場所に行けるのは、王族関係者のみ。誰でも行ける訳ではない。
で、結局丸め込まれて、行ってしまう丹瑩公主。
彼女に待ち受けているのは、月族王妃の座か、それとも破滅への序章となるのか?!
コメント
コメントの投稿